AWS Cloud9の起動~基本操作の紹介
Agaroot IT Partners(AITP)のtomoです。
別記事で取り上げたAWS Cloud9(以下よりCloud9)についての記事になります。前回はサービスの概要とCDK実装をCloud9で行う際のメリット、デメリットを取り上げました。今回はCloud9を実際に起動する方法や基本操作を紹介します。
この記事はこのような方におすすめ
- Cloud9で開発してみたい方
- Coud9を無料利用枠の範囲内で利用したい方
要約
- Cloud9はEC2などの無料利用枠の範囲内で始められる
- Cloud9を起動するのは難しくない
- エディタ/IDEとして必要な操作は十分に用意されている
起動方法
以下より2023/05/09時点でのCloud9起動方法を紹介します。
マネジメントコンソールだけ、つまりGUIでの操作だけで、EC2などの無料利用枠の範囲内でCloud9を始めることができます。
- マネジメントコンソールにログインする
言わずもがなですがAWSマネジメントコンソールにログインしてください。 - Cloud9のコンソール画面を開く
これもまた言わずもがなですが検索フォームで「Cloud9」と検索して、Cloud9のコンソール画面を開いてください。

- Create environment ボタンを押下する
右上にCreate environment ボタンが表示されているので、それを押下してください。

- 環境を作成する
Name と Description を任意のものに設定した上で、特段の理由がなければ他は画面に表示されたままの設定で、右下にある Create ボタンを押下し環境を作成します。
これにより無料利用枠で使用しうるEC2インスタンス上に、Cloud9の環境が作成されます。
EC2インスタンスなどの作成に数分程度時間を要するので、気長に待ちます。 - IDEを開く
環境が作成されるとCloud9のコンソール画面 > Environments に、作成された環境が表示されます。
Cloud9 IDE の Open を押下すると別タブでCloud9のIDEが表示されます。EC2インスタンスが停止していてもOpen を押下すれば、インスタンス起動処理が行われるのでIDE表示前にインスタンスの状態を確認する必要はありません。


- (オプション) EC2インスタンスにアタッチされたボリュームを増量する
簡単な実装(TypeScriptでLambda関数を数個作るなど)であればデフォルトのボリュームサイズ(10GiB)で問題ないかと思いますが、以下のような作業を伴う場合、ボリュームサイズを20GiB程度に増量した方が良いでしょう。- コンテナイメージを作成する(コンテナイメージからLambda関数を作るなど)
- フロントエンドアプリ(Reactなど)のビルドを行う
操作方法
基本的にはメジャーなエディタ/IDEと同じようなUI/操作になっています。
Cloud9を実際に立ち上げて必要に応じて下記内容を参照していけば、大体の操作はご理解いただけると思います。
操作方法の詳細をご覧になりたい方は、下記を参考にしてください。
画面の主な構成

- メニューバー
ファイルのアップロードや画面プレビューなどの操作を行うコマンドがあります。 - ウィンドウ(今回はEnvironmentウィンドウに限定します)
環境に存在するフォルダやファイルの一覧が表示されます。 - エディタ/コンソール
ファイルを表示したり、ターミナルを起動したりできます。機能上、エディタとコンソールは共通点が多いですが、エディタは画面分割(ペイン分割)が行えるという特徴があります。
ファイルやフォルダの作成
まずは新しいファイルやフォルダを作成してみましょう。
ウィンドウで右クリックを行うと New File や New Folder を含んだメニューが表示されます。New File を押下すればファイルが、New Folder を押下すればフォルダが作成されます。

作成されたファイルやフォルダの名前を変更したい場合には、そのファイルやフォルダを右クリックします。するとまたメニューが表示されるのでその中から Rename を選択します。すると、ファイルやフォルダの名前が変更できるようになります。
ファイルやフォルダの削除

ファイルやフォルダを削除するにはウィンドウで対象のファイルやフォルダを右クリックしたあと、 Delete を押下します。すると確認ダイアログが表示されるので Yes を押下します。
隠しファイルや隠しフォルダの表示

ウィンドウ右上に表示された歯車を押下し Show Hidden Files を押下することで、名前が「.」から始まる隠しファイルや隠しフォルダの表示/非表示が変更できます。
ファイルやフォルダのアップロード/ダウンロード

場合によってはすでにローカル端末などで実装したファイルやフォルダをCloud9でアップロードして、更なる実装を進めたりデプロイ作業を行ったりすることもあるかもしれません。
ファイルやフォルダをアップロードする際には、まずウィンドウで配置先となるフォルダをクリックした後、メニューバーの File > Upload Local Files… を押下します。するとアップロードのためのダイアログが表示されますので、 Select files か Select folder を選んで、ファイルかフォルダのアップロードを行います。ファイルの場合には複数同時にアップロードを行うことが可能です。
逆にCloud9からファイルやフォルダをダウンロードする際には、ウィンドウで対象のファイルやフォルダを右クリックしたあと、 Download を押下します。すると、別タブが出て確認ダイアログが表示されるので、ダウンロードを許可して、ダウンロードを始めてください。
ターミナルの使用
ターミナルを使用するにはエディタやコンソールで + を押下し、その後 New Terminal を押下します。またコンソールにはデフォルトで1つターミナルが表示されているので、そちらを使用することも可能です。
Cloud9ではAWS CLIやCDKコマンドがデフォルトで利用できます。その際の権限はログインしているIAMユーザーと同じものになります。開発のためのIAMユーザーであればAdministratorAccessなど強めのポリシーが付与されていることも多いかと思うので、開発もあまり支障なく進められることでしょう。
また各言語やnpm、pipといったパッケージ管理ツールもインストール済みなので、開発作業をすぐに始めることができるかと思います。
CodeCommitとの統合
本項は下記ページを参考に記載いたしましたので、詳細をご覧になりたい場合にはぜひご参照ください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/codecommit/latest/userguide/setting-up-ide-c9.html
まずはCloud9で下記コマンドを実行し、CodeCommitを利用する設定を行います。「{}」で囲まれた箇所は適宜書き換えてください。
$ git config --global user.name "{ご自身のお名前}"
$ git config --global user.email {ご自身のメールアドレス}
$ git config --global credential.helper '!aws codecommit credential-helper $@'
$ git config --global credential.UseHttpPath trueリポジトリをクローンするにはリポジトリのクローン(HTTPS)用URLを確認し、以下コマンドを実行します。なお、クローン(HTTPS)用URLはCodeCommitのコンソール画面(リポジトリが一覧表示されています)で、クリップボードにコピーすることができます。
$ git clone {リポジトリのクローン(HTTPS)用URL}まとめ
Cloud9の起動方法や基本操作を紹介していきました。どれも簡単なものばかりで、かつEC2などの無料利用枠の範囲内でも使えるので、すぐに導入してお試しいただけるかと思います。
今回は基本操作に焦点を当てる関係上取り上げませんでしたが、Cloud9では環境を共有してペアプログラミングを行ったり、キーボードショートカットをVIM/Emacs/Sublimeと同一のものにすることなども可能です。
AWSの実装環境にお困りであれば、Cloud9をぜひ検討してみてください。